目が痛い、焦げやすい、まな板のにおいが気になる。玉ねぎ問題を解決せよ【炒め玉ねぎ】

登場人物

玉ねぎ

食卓に欠かせない定番野菜。しかし陰では下ごしらえの煩わしさを払拭するすべを模索していた。

西村指揮官(商品開発本部)

2022年からトップバリュの商品開発を担当。現在は冷凍野菜で忙しい家庭を救うべく、日々奮闘中。

プロローグ 毎日をラクにする新たな「冷凍野菜」をつくれ!

玉ねぎ

しくしく、えーん、えーん(泣)。

西村指揮官

どうしたんだい?玉ねぎに泣かされることはあっても、玉ねぎが泣いているところは初めて見たぞ?

玉ねぎ

私「切ると目が痛い」「まな板ににおいが残る」ってずーっと言われ続けてきたの。

西村指揮官

それで泣いていたんだね。でもキミは煮たり、焼いたり、蒸したりいろいろな料理に使えるじゃないか。その中でも、じっくり炒めると甘みもコクも出て本当においしいと思うよ。

玉ねぎ

でも「飴色になるまで炒めるのが大変」ってみんな言ってるわ。

西村指揮官はそこでハッとした。玉ねぎは切ると目が痛くなり、炒めるのにも時間がかかる。特に、甘みとコクが出る飴色になるまで炒めるのは大変だ。トップバリュでは、ブロッコリーやほうれん草といった、毎日の料理に使いやすい定番冷凍野菜から、きゅうりなどのちょっと珍しい冷凍野菜も開発してきた。ならば次は、下ごしらえに手間のかかる玉ねぎを、切って炒めるところまで済ませて届けられないだろうか。こうして、冷凍「炒め玉ねぎ」の開発が始まった。

西村指揮官

話を聞いていたら新しい商品のアイデアがわいてきたぞ!切るところから炒めるところまで、全部済ませて冷凍してお客さまに届けよう!僕にまかせて!

玉ねぎ

えっ!そんなことができるの!?

ステージ1 炒め過ぎてもダメ!? ベストな“コク”をつくれ

まずは素材選びから。さっそく、野菜ならではの難題が立ちはだかる。

玉ねぎ

私たち野菜って、産地や収穫する時期によって味が変わるんです。しかも、天候などの影響で収穫量が多い年もあれば、少ない年もあるの…そんな私でも大丈夫かしら?

西村指揮官

それなら、使う玉ねぎの品種と産地はひとつに絞ろう。春作の品種は甘みが強いから炒め玉ねぎに向いている!この玉ねぎで1年分まとめてつくるんだ。

玉ねぎ

なるほど!それなら味も価格も安定しやすいわね。

素材が決まれば、いよいよ製造。洗浄、皮むき、ダイスカットを経て、玉ねぎは大きな鍋の中へ。ひとつの鍋に投入する量はなんと約200kg!そして、じっくり炒め続けること6時間…。

玉ねぎ

こんがり飴色になったわ!コクも出て、甘みも増して…ついに私「炒め玉ねぎ」に進化したのね!もっと炒めればさらにおいしく進化できるんじゃないかしら。

しかし、炒めれば炒めるほどおいしくなる——というわけではなかった。

西村指揮官

焙煎度30%(炒めた後の重量が生の玉ねぎの30%になるまで炒めた状態)だと苦みが強いなあ。これじゃ、お子さまは食べにくいし、カレーに入れても尖った味になってしまう。焙煎度80%(炒めた後の重量が生の玉ねぎの80%になるまで炒めた状態)だと、今度はコクがなくて物足りない。

玉ねぎ

なかなか難しいのね、ベストな焙煎度が見つかるまで何度でも炒めてちょうだい!

焙煎度を変えながら何度も味をチェック。さらに、カレーやハンバーグなど、実際に炒め玉ねぎを使った料理でも試作を繰り返した。

西村指揮官

焙煎度50%(炒めた後の重量が生の玉ねぎの50%になるまで炒めた状態)だ!これならしっかりコクがありながら苦みは強すぎない。どんな料理にも使いやすくて、大人からお子さままでおいしく食べられるよ。

ステージ2 つくりたてのカレーが一晩寝かせた味に!?

理想の焙煎度が見つかりひと安心と思いきや、今度は焙煎度50%に設定しているはずなのに、味にばらつきが出てしまった。

玉ねぎ

私たち玉ねぎは野菜だから一つひとつ個性があるし、水分量も一定じゃないのよ。でも、だからこそ腕の見せ所よ!いつでも変わらないおいしさをみんな求めているはずだわ。

西村指揮官

よし任せてくれ!焙煎度だけを基準にするのが難しいなら「糖度」も測って管理しよう。

玉ねぎ

なるほど、そうすればいつでもベストな味に仕上がるわね!

焙煎度と糖度、2つの基準でようやく味が固まった。そこで、さっそくカレーを試作してみると…。

西村指揮官

つくりたてなのに、まるで一晩寝かせたみたいな深いコクがある!

玉ねぎ

6時間じっくり炒めてもらった成果がちゃんと出てたわ!

西村指揮官

炒め玉ねぎは「なければ料理が作れない」というものではないかもしれない。でも、入れたら料理はもっとおいしくなる!知ってもらえたら、冷凍室に常備したくなる商品になるんじゃないかな。

ステージ3 スリムで長期保存可能。家庭での「使いやすさ」を極めよ

炒め終えた玉ねぎをじっくり観察していると、あることに気付いた西村指揮官。

西村指揮官

あれ?ときどき黒っぽくなっているところがあるなあ。

玉ねぎ

それは薄皮が焦げたもの。玉ねぎ由来だから食べても問題ないんだけどね…

お客さまに安心して食べてもらいたい。その一心で、焦げた部分は人の目で一つひとつ確認し、ピンセットで除去することに。

玉ねぎ

えっ、そんなことまでしてくれるの?こんなにきれいな見た目になれるなんて!味も見た目も磨かれて自信がついちゃった。どんな家庭にいっても恥ずかしくない炒め玉ねぎになれたわ!

さらに、家庭での「使いやすさ」にも目を向けた。冷凍の炒め玉ねぎは業務用商品として販売されているものもあるが、家庭で使いやすい容量にはなっていなかった。

玉ねぎ

冷凍の炒め玉ねぎって、500gとか1kgとか業務用の大きなサイズが多いわね。

西村指揮官

でも、家庭では一度にそんなには使わないよなあ。じゃあ100gずつ3個に小分けにしよう。

1パック100gは生の玉ねぎ約1個分。カレー4人前にちょうどいい量だ。

玉ねぎ

薄くて保冷剤みたいなスリムな姿に変身よ。これなら冷凍室の隙間にすっぽり入って場所を取らないわね。

そしてもうひと工夫。遮光性のあるパッケージで退色を抑え、賞味期限も3年を実現した。

玉ねぎ

3年!?そんなに長く保存できるなんてびっくり!

西村指揮官

毎日使うものではないからこそ、無駄にならないようにこだわったよ。

玉ねぎ

お客さまは長く保存できて使い切りやすいわね!

エピローグ 食卓の声を力に、炒め玉ねぎはさらに進化する

こうして2026年9月に売場の仲間入りを果たした「炒め玉ねぎ」。

炒め玉ねぎ

私、どんな料理に使ってもらえるのかしら?ドキドキ。

西村指揮官

カレーやハンバーグはもちろん、スープに入れるのもおすすめだよ。たとえば、パンや具材をたっぷり入れて食べる汁気の少ないスープ「ズッパ」は、炒め玉ねぎのコクと甘みを存分に味わえるんだ!

炒め玉ねぎ

いろんな料理で活躍できたら嬉しいな。

その言葉に、西村指揮官もうなずく。

西村指揮官

「時間がないなかでも、よりおいしい料理が食べたい」そういう気持ちの助けになれる商品を作りたかったんだよね。だからこそ、お客さまの声をもとに、より良い商品にブラッシュアップしていきたいんだ。

炒め玉ねぎ

お客さまの声がこれからの私をつくってくれるのね。どんな感想が届くか楽しみだわ。

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炒め玉ねぎ

たまねぎを飴色になるまで炒めました。カレーやハンバーグに。

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