「ご家庭で手の込んだ味わいを手軽に楽しんで欲しい」という想いをかたちにしたのが、希少なタスマニアビーフテールを半日以上煮込み、うまみを凝縮したブイヨンを使用した「ユッケジャン風」「コムタン風」ごちそう鍋スープ。陰ながらトップバリュのおいしさを支えてきた“テールブイヨンを主役”にした開発者の想いに迫ります。
【バリュを込めた人】
テールブイヨンの深いうまみとコクをもっと知ってもらいたい
オーストラリア・タスマニア島の専用牧場からお客さまの食卓まで、一気通貫でお届けするトップバリュを代表する商品群のひとつ、タスマニアビーフ。その牛1頭からわずかしかとれない希少部位「テール(尾)」をじっくり煮出したものが「テールブイヨン」です。強いうまみと上質な脂を持ち、料理に少し加えるだけでコクを格段に引き上げる特長を持っています。
実はこのテールブイヨン、単体の商品としてではなく、トップバリュ商品の“隠し味”に使うため、畜産商品部の前担当者が開発したものでした。数年前からチルド鍋などのスープに密かに使われ、トップバリュのおいしさを陰ながら支え続けていたのです。
畜産担当の本間は、その奥深い風味にすっかり魅了されていました。2023年、1人用の鍋に封入されるスープを担当した際、本間はテールブイヨンを“隠し味”に採用。製造委託先とコストや味の調整に追われながらも、2年の歳月をかけて商品化を実現しました。
「(本間)1人用の鍋に入っているスープの開発経験があったからこそ、うまみと深いコクがあるこのスープのおいしさをもっと知ってもらいたい。いつか必ず、テールブイヨンを“主役”にしたこだわりのスープを作りたいと思っていました」
「季節を問わず食卓に登場するスープを作る」ことから始まった
2025年秋に、その想いを叶えるチャンスが訪れました。タスマニアビーフのテールブイヨンを使った商品を開発するにあたり、本間たちが目指したのは「冬だけでなく一年を通して食卓を彩るスープ」でした。そこで着目したのが、幅広い世代に親しまれている韓国のスープ料理です。
「(本間)鍋は冬に限定されているため、一年中楽しめるものを作りたかったんです。市場のトレンドやAIの分析なども活用しながら、韓国風のユッケジャンとコムタンに行き着きました。韓国料理は人気がある一方、自宅で本格的に作るにはハードルが高め。おうちで手軽に専門店の味が楽しめるスープなら、非日常感があるな、と」
店頭に並ぶ「鍋スープ」商品には、コク深くまろやかなコムタンや、心地よい辛みのあるユッケジャンをテーマにした商品はまだ少数派。本間はこの味であれば、「外食で食べるような味が手軽に楽しめる」という、新しい喜びを食卓に提供できると考えたのです。
「(本間)自宅で手軽に本格的な味を再現でき、牛・豚・鶏といったさまざまなお肉とも合う“ごちそう”のようなスープを第一に考えました。コチュジャンと黒胡椒の配合にもこだわり、自宅にいながら外食気分を味わえるように意識しています」
半日以上かけて煮込み、うまみを凝縮させて生まれるスープ
味の土台となるテールブイヨンは、そのポテンシャルを最大限に引き出すため、製造委託先ではあえて「手間がかかる製法」で作っています。
大釜にテールとニンジン、玉ねぎを投入。時間をかけて水分を飛ばしながら、1回の製造で原材料の重さが投入時の約6割になるまで、半日以上かけて煮詰めます。じっくりと時間をかけることで、素材のうまみが凝縮された濃厚なテールブイヨンが生まれるのです。
「(本間)ご家庭で長時間スープだけを煮込むのは非現実的です。だからこそ私たちが、日々の食卓で手軽に味わえる商品としてお届けする価値があると思いました」
製造委託先の調理現場には元料理人も多く在籍しており、彼らが一晩中釜の火を絶やさず、手作業で丁寧なアク取りを繰り返しています。この地道な手作業の積み重ねが、ブイヨンに奥深さを生み出すのです。
「(本間)『この奥深い風味をどうしてもお客さまに届けたい』という気持ちに共感し、これほどの手間をかけて真摯に向き合ってくれる製造委託先は、個食鍋のスープを開発した時から一緒に頑張ってきた仲間。彼らの協力なしには、実現できない味です」
テールと野菜、そして水のみで作られる黄金色のブイヨン。
料理専門家も高評価!社内からも「最後の一滴まで完食」の声
長年“隠し味”として眠っていたテールブイヨンが、“主役”へと生まれ変わり、完成した「ユッケジャン風ごちそう鍋スープ」と「コムタン風ごちそう鍋スープ」。社内メンバーの家庭で試食を実施すると、驚きと喜びに満ちた報告が次々と舞い込みます。
「(本間)『普段は野菜やスープを残しがちな子どもが、最後の一滴まできれいに完食してくれた』という声を聞いた時は、これまでの苦労がすべて報われたと感じました」
また、味に厳しいプロフェッショナルをも唸らせました。トップバリュと契約を結ぶ料理専門家の試食では、「合格です」の評価。先行販売を開始した一部の店舗では次々と商品が完売するなど、滑り出しは上々です。
「(本間)テールブイヨンのうまみとコクを生かした味わいを、自信を持っておすすめします。数量限定品ではありますが、今回、商品化できたことで欲が出ました。将来は長く愛される通年定番商品へと育てて、バリエーションも広げていけたら」
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