シャキシャキの歯ごたえが人気の「三陸産茎付わかめ」。実は光に弱く、お客さまから「色あせている」とのお声が…。目にもおいしい色を守るため、トップバリュの担当者はパッケージ改良に乗り出します。
海の恵みを、そのまま届けたい!お客さまお一人お一人の声をとことん拾います。
大人気のエース商品「わかめ」!色あせるってどういうこと?
わかめのおいしさって、歯ごたえが大切だと思うんです。トップバリュが扱う三陸産は、太平洋の荒波にもまれて育つため、歯ごたえがよくシャキシャキ。私は、日本で有数のわかめだと思っていますし、周囲でも「三陸産がいちばんおいしい」という声を聞きます。
わかめは春に収穫するもの。「三陸産茎付わかめ」はしっかりとした厚みがあり、食感が良いんです。
2021年に私が担当を引き継いで以来、不動の人気ナンバーワン。酢の物にもスープにも合う、長くお客さまに支持されている水産部門のエース商品です。
ですが、いざ担当になって直面した課題がありました。それは、お客さまから寄せられる「わかめが色あせている」というお声です。
光を遮る青色のパッケージ。それでも店頭では「蛍光灯焼け」が起きた。
わかめは、鮮やかな緑色が特徴です。しかし店頭で照明が当たり続けると、緑色があせ、茶色や白っぽく変色してしまうことがあります。いわゆる「蛍光灯焼け」「日焼け」と呼ばれる状態です。
「食べられないわけではない。でも、“見た目からもおいしさが伝わる状態”で届けたい」。
私も以前は売り場にいましたので、お客さまのお申し出対応が、どれほど大変かは痛いほど分かります。だからこそ、「必ず解決したい」と思いました。
“UVカット”塗料でわかめの変色を防ぐ
前任者もその異変に気づいていて、光を通しにくい青色のパッケージを採用していました。
これで「光」自体は防げているはず。なのになぜ変色するのか…。そう悩んでいたとき、ふと思い当たったんです。もしかして、目に見える光ではなく、蛍光灯などから出る「紫外線(UV)」が悪さをしているのでは?
わかめについて調べるうち、「緑色の色素はUVに弱い」ということを知りました。そうであれば、わかめにUVが当たらない方法を考える必要があります。
ただ、実際にはどうすればいいのか…。悩んでいたある日、参加した包材の勉強会で「UVカット包材」というものがあると知りました。包材でどうにかできるのか、とパッケージの製造委託先に問い合わせたら、「UVをカットする塗料がありますよ」と。
この回答をきっかけに、パッケージのUV対策が本格的に走り始めました。
実は、“UVカット”の塗料は透明。見た目は全く変わっていませんが、UVからわかめを守るための工夫を備えています。
塗料を塗ることで生じたコストは、パッケージ上部の巾着部分をカットすることで相殺できました。袋を小さくして資材と物流のコストを抑え、値上げは回避。
包材が小さくなった影響か、「内容量が減った?」というお客さまのお声がありますが、量は同じです。
大幅に改善はした。しかし、「変色ゼロ」への挑戦は続く。
2025年夏に”UVカット”した商品が店頭に並び始めてから、お客さまからのわかめの変色に関するご意見はグッと減りました。トップバリュが誇るシャキシャキのわかめを、見た目からも堪能していただくという点では、前進できたと思います。
しかし、お声がゼロになったというわけではありませんでした。現在は、光を完全に遮断するという想定で、アルミ素材のパッケージが実現できないか検討中です。ポテトチップスの袋のようなもので、ほぼ光を通さないタイプの包材になります。
アルミ素材で包むと内部のわかめが見えなくなるかもしれませんが、変色から守るという点ではより期待できると思います。改良を進めている段階なので、いずれ実現したいですね。
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