食べやすさ・おいしさ・日持ち、全部まかせて!【おいしさそのままカットフルーツ】


登場人物

おいしさそのままカットフルーツ
果物のおいしさをもっと手軽に楽しんでもらうために生まれた、果物界のニューアイドル。フレッシュでみずみずしいルックスがポイント。

商品開発本部農産商品部:鷹野(以下、タカノ)
野菜・果物を取り扱って21年!商品開発担当の前は商品の仕入れをするバイヤーや青果売場の責任者も担ってきた果物野菜のプロ。
ステージ1 難敵「果物離れ」に挑め!

おいしさそのままカットフルーツ
日本では果物の消費が減ってきているですって?私たち果物のおいしさを味わってもらえないなんて悲しすぎる…
そこに、トップバリュのタカノがあらわれた!

タカノ
私が力になりましょう!果物を食べるシーンがどんどん減ってきているのは私も寂しいですよ。なんとか多くの方においしい果物を知ってもらわねば。
果物離れが起きているのには2つの理由があった。ひとつめは果物の価格が高いと感じられていること、ふたつめは皮を剥いたり切るのが面倒なこと。

タカノ
そうだ、カットフルーツだったら皮を剥いたり切る手間が省けて時短になる!現代のライフスタイルに合った果物の提案になるはずだ。でも、切ってお客さまに提供するだけで、喜んで食べてくれるだろうか…

ステージ2 新たな仲間を召喚 消費期限を伸ばすんだ

おいしさそのままカットフルーツ
カットフルーツは日持ちがしないから、消費期限を伸ばしたら喜ばれるんじゃないかしら?

タカノ
ムムム、でもどうやって…
タカノは頭をひねった。カットフルーツは店舗で切って店頭に並べて販売されていることが多いが、それだと消費期限に限界がある。もっと長くおいしさを楽しんでいただくために、衛生環境がより整っており、消費期限を延ばすための処理を施せる製造委託先の力を借りることに。

おいしさそのままカットフルーツ
「消費期限を伸ばすための処理」って何よ?

タカノ
例えば、りんごを切ると茶色く変色するから塩水やレモン果汁を溶かした水などに浸けるでしょ。でも、それだと食べたときに塩気や酸味を感じてしまうんだよなぁ…
タカノは製造委託先と相談を重ね、トレハロース・ビタミンC・炭酸カルシウムが配合された溶液に切った果物をくぐらせることによって、変色や菌の発生を抑える方法にたどりつく。この処理を施すことで消費期限を延ばすことができ、りんごの場合は加工日から+10日 、パイナップルの場合は加工日から+6日の消費期限を実現した!

タカノ
工場の中では、果物がお風呂に入ってるみたいな様子なんだよ(笑)

おいしさそのままカットフルーツ
どんなお風呂なのか気になるわ!

タカノ
溶液に含まれているトレハロースは自然界に存在する糖の一種で、果物の変色を抑えてみずみずしさも保ってくれるんだ。ビタミンCも果物の変色を抑えてくれる働きがあるよ。家庭でも果物の変色を抑えるためにレモン汁を使うよね、仕組みはそれと一緒。さらに炭酸カルシウムを入れることで果物の食感が良くなるんだ!
製造委託先は今までの蓄積データがあるため、溶液の特殊な配合比率をきちんと理論値を持って管理することが可能に。また、溶液に果物をくぐらせていくと果物から出る水分で溶液が薄まってしまうため、定期的に溶液をチェックして濃度が一定になるようにしていくことも、専門の製造委託先だからできたことだった。
ステージ3 相手は生身の生き物、機械だけでは歯が立たないわよ
製造委託先の工場で加工しているので、製造は完全に機械化されているかというと、そうではなくある程度人の手が必要になっている意外と繊細な作業。

おいしさそのままカットフルーツ
私たち果物は生き物だもの、大きさだって十人十色よ。

例えば、りんごの場合は人の目でりんごのサイズごとに仕分けを行い、各サイズごとに何等分に切るのかを調整。そうすることで1パック分を梱包した時の内容量が一定になるように保ちます。また、定期的な糖度検査だけでなく、試食で食感や食味もチェック!

おいしさそのままカットフルーツ
切って終わりじゃないわ、私たちは素敵な装備も身にまとうの。

タカノ
そう、個包装はおいしさを保つ大事な装備!
カットフルーツはどうしても水分が出てしまい、底にたまった水分に果物が浸ってべちゃっとなりがち。個包装にすることで水分がたまりにくく、また個包装の袋からそのまま食べられるようにしているので、ようじやフォークがなくても食べやすいという利点も。

ボーナスステージ フードロス削減につながっていたなんて

おいしさそのままカットフルーツ
トップバリュのカットフルーツは、おいしくて日持ちもして良いことずくめね。

タカノ
いやいや、それだけじゃない、君たちにはもっと秘められた可能性があるはずだよ。
店頭に並ぶ果物は、色、形、傷のありなしなどによって、お客さまに選別されがち。一方、カットフルーツにすることで色が浅いものや傷があるものでもお客さまに選んでいただけるため、広い視点で見るとフードロス削減にもつながるのだ。

おいしさそのままカットフルーツ
見た目だけじゃなくて、中身でも勝負できるってワケね。

タカノ
今後はさらなるフードロス削減のために、切る工程で出る端材も何かに活用したいと考えているよ。
エピローグ 四季のあるカットフルーツへの旅がはじまる

おいしさそのままカットフルーツ
おいしさも消費期限も揃ったカットフルーツができたじゃない。これで果物のおいしさをもっとたくさんの人に味わってもらえるわね。

タカノ
いや、私はもっと果物の種類を増やしていきたいんだよ!四季折々の果物をどんどん商品にしていきたい!
「おいしさそのままカットフルーツ」では、りんごとパイナップルを通年発売するとともに、旬の果物の販売にも注力している。旬の果物の中から、おいしさはもちろん、消費期限を伸ばすことができるもの、輸送の衝撃に耐えられるもの、などさまざまな条件を加味しながら、新しいラインナップ模索中。また、カットフルーツに加工することで決して価格が安くなるわけではないので、いかにお客さまが購入しやすい価格で提供できるのかも大きな課題だ。

タカノ
20年以上、果物を取り扱ってきて感じるのは、旬によって売場が変わるというおもしろみ!旬のおいしさや四季の変化をよりたくさんの方に届けていきたいですね。
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