コストアップで改善必須!ピンチが生んだサクッと「プロテインバー」


2025年5月にリニューアル発売した「プロテインバー シリアルチョコビター」。お客さまの声に応えるきっかけとなったのは「カカオ原料費の高騰」という予期せぬ大ピンチでした。

商品開発本部 グロサリー商品部:棚田
お客さまの声にはまだ見ぬヒットのタネが隠れていると思っています。どんな声も真剣に耳を傾けますよ!
「カカオショック」で好評商品がピンチ…!
2024年の夏あたりから「カカオショック」と呼ばれるぐらい、カカオ原料の価格がぐんぐん上がっていきました。気候変動による主要産地の天候不順などが原因で、ニュースでも話題になっていたと思います。
このままだと「プロテインバー シリアルチョコビター」も値上げしなきゃいけない。しかし“買いやすい価格”も長く愛されてきた理由のひとつなんです。そこを崩したら、お客さまをがっかりさせてしまう…。だから単に値上げじゃなく、中身を見直して価格はキープする方向※に舵を切りました。(※2025年9月現在の商品情報)
そのとき頭に浮かんだのが、以前からいただいていた「食感が固い」というお客さまの声。型に流し込んで作る製法上どうしても固くなりやすくて、改善は難しいと思っていたんです。でも「せっかく中身を調整するなら、何かできないか」と。

チームみんなが頭を抱えた「数%」単位の調整。
改善のマスト条件は「価格はキープ」、「たんぱく質15g※が摂れる」、そして「ビター味らしいカカオの風味」の3つでした。(※1本あたり)
どれかひとつ欠けても、この商品の魅力はガクンと落ちてしまいますからね。
価格をキープしながら、たんぱく質15g※とビターな風味を両立させるために、原料の配合を一から見直しました。(※1本あたり)
この調整がとにかく大変で…。数%単位で配合を変えながら、理想の「カカオを感じるビター感」になるまで何度も試行錯誤。私の開発経験の中でも、かなり難易度が高い挑戦でしたよ。
それでもやれたのは、「この売れ筋商品を私の代で終わらせるわけにはいかない!」っていう使命感と、最後まで付き合ってくれた製造委託先のみなさんがいたから。 「この配合率だとカカオの風味はOK、でも価格が…」となったら、私のほうで風味を変えずにコストを下げられそうな原料を探して提案。「風味」と「価格」がベストなかたちでまとまるように、チームとしてお互いに知恵を出し合いました。これまでの経験や人脈を総動員して、何度もやりとりを重ね、試作を繰り返し…開発中は試作品を何本食べたかわかりません(笑)。ようやくゴールが見えたときは、本当にホッとしましたよ。
「カカオ減」が思わぬ福に!
配合率の変化を感じてもらいやすいのはきっと大豆パフの部分でしょう。
カカオの比率を減らすということは、カカオ由来のたんぱく質量も減ってしまうんです。
たんぱく質15g※をキープするために白羽の矢が立ったのが、高たんぱくの大豆でした。(※1本あたり)
大豆パフを増やすことでたんぱく質量はクリア。さらにパフの軽さが増えたことで、以前よりサクッとした食感になったんです。ずっと頭の中にあった「固い」というお声の改善にもつなげることができました。
おまけに糖質も減って、カロリーも下がるといううれしい変化もあり、まさに「ピンチがチャンス」でしたね!

発売からまだ間もない8月時点で「サクサクになった」という声が届きました。夏はチョコ製品の売れ行きが鈍る時期なんですけど、好調に動いてくれてて…それってつまり、お客さまがちゃんと評価してくれてるってことですから、本当にうれしいです。
「からだのために我慢」じゃなくて、味も楽しんでもらいたい。
やっぱり商品って、お客さま目線で考えないとダメなんですよね。「どんな人が、どんな味・量・値段だったら満足してくれるか」をいつも考えています。
このプロテインバーの魅力は、「買いやすい価格」と「おいしく手軽にたんぱく質15g※が摂れる」こと。(※1本あたり)
特に“おいしい”っていうのが大事で。習慣として取り入れる人も多い商品ですから「我慢して食べる」じゃなくて、「おいしいから食べたい」と思ってもらえるものにしたかったんです。
たんぱく質量の多さを謳った商品のなかには、味に何か違和感を感じたり、粉っぽいあと味を感じるものもあるかと思います。でも、本品はカカオの風味をきちんと残しつつ、最後のひと口まで満足できる味に仕上がったと胸を張って言えます!ぜひ、試してみてほしいですね。
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1本で15gのたんぱく質が摂れるザクザクした食感のチョコバーです。

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