徹底的な深堀りで磨いたリッチな味わい。目指すは“いつもの夜”にも選ばれるパン!

パン好きの方からも好評の声をいただく、本格的な欧風パンを追求した「リッチな味わいのパン」のラインナップが、さらなる高みをめざして2025年10月にアップデート。その背景に迫ります!

【バリュを込めた人】

商品開発本部 デイリー商品部:開発担当者

構想から実現まで約8年。念願叶った「専門店の味」

本格的な欧風パンをトップバリュで届けたい

「パン屋さんにあるフランスパンやカンパーニュって、おいしいですよね。その日に焼いたものをすぐ食べられるので風味がやっぱり違う。でも消費期限が短い…。パン屋さんで買うような本格的な欧風パンをうちの規模で作るのは夢のような話だったんです

その場で焼いてすぐ食べられるパン屋さんとは違い、「トップバリュで作る」となると幅広い地域の店舗に一定の量を同じ品質で、滞りなく届けられることが求められます。品質担保の方法、物流網の確保などクリアせねばならない問題はさまざま。
先輩の開発担当が「できたらいいな…」と思っていた約8年前は解決の糸口が見えなかったそうです。

「でも、トップバリュでできたら、本格的な欧風パンがより身近に、さらにはこれまで食べる機会がなかった人にだって楽しんでもらえます。それはやる意味が絶対にある。先輩からの想いを引き継ぎ、どうやったらできるか考える日々でした」

実現に向けた情報収集や調整を重ねる日々のなかで、欧風パンを得意とする新しい製造委託先との出会い、製造技術の革新、そして幅広い地域に供給できる物流の進化が―。
まさに想い続けた時間も味方となり、2年前にようやく開発に着手。2024年10月に誕生しました。

長年の努力が報われた瞬間は―。

「最初に思ったのは‟疲れた…だった気が(笑)。先輩の開発担当とも‟やればできるもんだね”と冗談を言い合ったりして。でもそのあとは、やっとお客さまに喜んでもらえるスタート地点に立てたと、襟を正しましたね」

トライ&トライで磨き続けるリッチな味わい

商品を育て続けることが私たちの仕事。2025年はさらなる高みを!

「リッチな味わいのパン」のラインナップはパンの風味や旨みを最大限引き出すよう、長時間熟成の発酵種をはじめ、こだわりの素材をパンの種類ごとに選び生地に加えているのが特徴。
ふだんは専門店で買うというパン好きのお客さまからも、好評の声を多くいただきました。

「発売して終わりではなく、お客さまに喜んでもらうために育てていくのが私たちの仕事。好評の声に甘んじることなく、さらに喜んでもらうためにはと考え続け、2025年はさらに‟おいしさの深堀り”をしたんです

お客さまの声や売上動向を参考にラインナップ全体の商品を整理。さらに“当初のこだわり自体も再検討”したそう。

「長時間熟成の発酵種をこだわり素材として統一していましたが、より商品のおいしさにつながる素材を再選定できるよう、2025年はイチから見直し。新商品も開発しましたよ」

たとえば、新商品の「もっちりとした食感のフォカッチャ」は“発酵種”は入っていません。

「種類にもよりますが、発酵種はどちらかというと風味やうまみを出してくれるもの。イタリア発祥のフォカッチャは、もちもち感が特徴ですよね。本場の食感を再現するためにはどうすればいいかを模索し“湯種“を採用したんです」

生地の配合だけではなく、具材も含めた全体のバランスも“深堀り”。
たとえば「6種のチーズと全粒粉入りフランスパン」は生地に6種類のチーズを練り込み、さらに成型時にクリームチーズを巻き込む徹底ぶりです。

「相性のよいチーズの組み合わせはもちろん、全体の味わいをまとめさらに引き立たせるため、全粒粉も加えています」

商品それぞれの特徴が引き立つ組み合わせを追求しています

大事にしているのは、手作りのような丁寧さ

“おいしさの深堀り”の結果、変えていない部分も。そのひとつが、生地の成形だそう。

「パンの種類と製造委託先によって成形の方法は異なりますが、共通しているのは生地を丁寧に扱うこと。そうすることで、香り豊かなパンに仕上がります。規模が大きいだけで、やっていることは手作りと変わらないんですよ」

一部の商品では、まさに手作りのように、パン職人が一つひとつ手作業で成形しているんだとか。

一部商品では4つの工程を手作業で行っています

「夜にパン」という選択肢をもっとアタリマエに

1日の終わりの、エンジンを止めるような時間を

食事と合わせてほしい「リッチな味わいのパン」のラインナップ。

フランスパンやカンパーニュは、洋食やワインと合わせることが多いためパーティシーズンには夕食に楽しむこともありますが―。

特別な日に食べるものじゃなくて、いつもの夕食にも楽しんでもらいたい。お米の価格が上がっているいま、夕飯の主食としてパンを選ぶ場面がもっとあってもいいじゃないかという思いもあります」

商品全体で甘みや風味の工夫をし、シチューやスープなど洋食との相性はもちろん、和食のおかずと合わせてもなじむよう仕上げています。

「どうしてもバタバタしがちな朝よりも、1日の終わりにちょっとリッチな味わいのパンを食べて、ほっとひと息ついていただけるような。そんな存在になれたらうれしいです」

ちょっとの工夫で、グッとおいしくなる

食べるときにはぜひ温めなおして。トーストなら1〜2分、フライパンなら10〜20秒焼くだけで、グッとおいしくなります。温めると香りが引き立つよう、全粒粉やライ麦を配合するなど、それぞれ工夫を重ねています。

バタール、カンパーニュ、フォカッチャなど、シンプルな商品でもオリーブオイル&塩と合わせるだけで「激うま!」になるそう。

「みなさん、忙しい日々を過ごされていると思うから。簡単・便利だけど、満足感があるパンで、暮らしが少しでも豊かになる時間を届けられればと思っているんです」

関連商品はこちら

もっちりとした食感のフォカッチャ

湯種生地とオリーブオイルを加えて焼き上げたフォカッチャです。

6種のチーズと全粒粉入りフランスパン

全粒粉入りのパン生地に6種のチーズを加え焼き上げました。

くるみが香ばしいレーズン入りフランスパン

香ばしいくるみとレーズンをライ麦粉入りの生地に加えました。

国産米粉のもっちり食感ブール

長時間熟成の発酵種、国産米粉のもっちり食感にこだわりました。

フランス産小麦の芳醇な香りバタール

フランス産小麦とパネトーネ種を加え、芳醇な香りに仕上げました。

フランス産小麦の素朴な味わいカンパーニュ

フランス産小麦と全粒粉、パネトーネ種で風味豊かに仕上げました。

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