一番おいしい時期のじゃがいもを使った、日持ちするポテトサラダ

人気のチルド(冷蔵)のポテトサラダがリニューアル。そこには「もっとおいしく味わっていただきたい」という思いから生まれたバリュがありました。

【バリュを込めた人】

商品開発本部 デイリー商品部:高橋

2年以上費やした、壮大なリニューアル

「45日間保存」+特別なおいしさを目指す

使いやすくて好評のポテトサラダですが、季節によってはじゃがいもの味がイマイチなどのお声も。今回はそこを徹底的にブラッシュアップしました。

「(高橋)フレッシュ感が味わえない、添加物を使用しているといった袋惣菜のネガティブなイメージを払拭したかったんです。ヒントのひとつになったのが、店頭で販売されているお惣菜。“作りたてのおいしさ”という魅力があるんですよね」

本品はチルド(冷蔵)。味はもちろん、日持ちの良さという特長もあります。

「(高橋)このポテトサラダは、製造日から45日間も保存ができて、いつでも食べられます!そこにさらなる価値をプラスしたいと思ったんです」

これまでも定期的にマヨネーズなどの調味関係の配合を見直したり、具材のカットサイズの変更などを実施。今回は肝であるじゃがいもを徹底的に検討する、大がかりなリニューアルとなりました。

季節のおいしさをつなぐ、“品種リレー”という新しい発想!

「(高橋)今までは、安定した供給を優先するために同じ品種だけをずっと使い続けてきました。とてもおいしいじゃがいもなんですが、1年を通してみると味にばらつきが出ちゃうことがわかったんですよ…」

同一の品種でも、夏はほくほく、冬は甘みが増すなど時期によって味わいが変化します。

「(高橋)味が一定でないならば、複数の品種を使って、じゃがいもの“一番おいしい時期”だけを使おう!そう思いました

多くの品種のなかから「スタメン」を探す

まずは製造委託先と一緒に、どの時期にどのじゃがいもがおいしいかを実食して検討。工場も訪ね、専門家の方と常に4~5種類の品種を比較しました。

「(高橋)夏はこの品種、秋には別のものを、とそれぞれのじゃがいもに合わせて試食をする必要があったんですよ。時間が結構かかり…、2年以上費やしましたね」

じゃがいもは収穫時期によって糖度や食感などが変化。7月から8月にかけて「さやか」はなめらかさがありますが、9月からは甘みがアップした「とうや」が味が良くなります。また逆に糖度が進み過ぎると、水分が抜けてパサパサに…。このような個々のじゃがいもの適正を見極め、時期に合わせてじゃがいもを切り替える、「品種リレー」という考え方を採用することになりました。

品種リレーのイメージ。
画像は、9月から11月に発売予定の「とうや」を使用したパッケージ。

品種を決めたら、次は味わいをどうすべきかが課題です。今まで使っていた調味料などについても検討しました。ポイントは、選び抜いたじゃがいものおいしさをしっかりと生かすことです。

「(高橋)じゃがいもを主役にしたくて、調味のバランスをシンプルにしようと思ったんです

通常、乾燥卵白を使うと食材同士がかたまりやすくなり、チキンエキスパウダーも入れることで味が整います。しかし、そうするとじゃがいもの味を邪魔することになるので、抜くことにしました。

大切な畑の未来を守るために

品種リレーは、産地のリスク対策にも貢献

ところで「品種リレー」には、おいしさを実現する以外にも大きなメリットも。近年、じゃがいもの収穫に大きな影響を及ぼす「シストセンチュウ」という害虫が問題視されています。じゃがいもによってはこの害虫に弱いものがあり、一度発生すると、その土地は10年近く使えなくなるなど深刻な被害が出ることも。トップバリュとしてもこの問題に対応することが必要だと考え、今回のリニューアルではシストセンチュウに強い品種だけを使うことに決めました。

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