毎日のように売場に並ぶポテトサラダ…実は年に2回はリニューアル!

担当の桑原は、事業会社の店舗や商品部で一貫してデリカ、サラダを担当してきました。そんなサラダのエキスパートが、「トップバリュフリーフロム お芋が美味しいポテトサラダ」に込め続けているバリュとは。

【バリュを込めた人】

商品開発本部 デリカ商品部:桑原

フリーフロムこそトップバリュらしい!

素材のよさを味わうポテトサラダ作り

当時、サラダ売場ではハム入りのポテトサラダが定番として君臨。そんななかフリーフロムのポテトサラダがひっそりと産声をあげました。
「(桑原)サブ的な商品として発売されましたが、フリーフロムのポテトサラダこそトップバリュらしい
ということで、2020年ごろにはフリーフロムのポテトサラダがメインの商品となりました。

それもそのはず!じゃがいものおいしさを味わってほしいという想いから、添加物や原材料、成分の使用に配慮して、素材の味を活かした商品作りに力を入れたのです。
「(桑原)商品名も“お芋が美味しい”となりました!」

肝心かなめのじゃがいも選び

選択肢は無数!?旬をつなぐ産地リレーも毎年変わります

メイン素材であるじゃがいものおいしさを追求するうえで、品種選びは最も大切!ポテトサラダに適しているのは、少ししっとり感のある品種。ホクホクの食感につながります。収穫後に貯蔵することで甘みは増していきますが、食感は変わりません。
「(桑原)品種を選んだ時点で食感が決まると言っても過言ではありません。品種選びは、最重要案件です!」

しかし、じゃがいもの種類は次から次へと新品種が出て無数にあるに等しい。しかも日本の産地は四季があり、旬が移り変わっていく。
「(桑原)旬を追いかけるように産地をつなぐのが、産地リレーです」

一年をとおして安定供給できることはもちろん、何よりもおいしい品種を求めて、産地を選定します。
「(桑原)同じ品種でも時期や産地によってもぜんぜん違います。この時期はこの産地のこの品種という感じであてはめていきます」

新しい品種を使ってみたり、工場での加工のしやすさが想定外だったりして、産地リレーも毎年のように見直されています。

じゃがいもの旬の味覚を繋ぐ、産地リレーのポテトサラダ。

味付けのキモとなるマヨネーズも進化!

マヨネーズもフリーフロム

じゃがいものほかに入っているのは、にんじん、きゅうり、ソテーオニオンだけ。フリーフロムのポテトサラダにハムは入っていません。ハムを入れるとうまみは出しやすくなりますが、フリーフロムの基準を満たすのが難しくなります。
「(桑原)ハムを入れなくても、他の調味料でうまみを出せるはず!」

そこで、ポテトサラダと同時に開発されたのが、味付けに使うフリーフロムのマヨネーズ。多くの知見を持つ製造委託先とともにすすめました。
「(桑原)マヨネーズはこのポテトサラダ専用です!」

マヨネーズの改良という大きなチャレンジ

発売以来、じゃがいもの品種の変更はもちろんのこと、調味液の改良などさまざまな創意工夫を続け、おいしさを増していたポテトサラダ。でも、おいしさを追求する中で課題もでていました。
「(桑原)酸味が少し強いのと、わずかですが塩味が立っているという意見も…」

そして2023年秋、マヨネーズの改良という大きなチャレンジに踏み切ります。多くの支持を得ていた商品ではありますが、さらなるおいしさを求めることを選びました。
「(桑原)製造委託先の研究もすすんだおかげで新しいマヨネーズができ、酸味がまろやかになり、コク深い味わいになりました!」

そんな新しいマヨネーズとともに味付けに使うのが、同じく改良したブレンド酢です。穀物酢に白ワインビネガーをあわせることで、まろやかさとコクが出るようになりました。この2つからなるマヨネーズソースは、コクがアップし、酸味と塩味をうまくおさえることができました。

季節や地域によっても味付けを変える!

春夏は酸味を増したり、秋冬はコクを強めたり

マヨネーズやブレンド酢の改良が成功し、完成したかに思われたポテトサラダですが…。
「(桑原)年に2回、必ずリニューアルしているんですよ」

春夏の時期は、酸味を少しだけ上げてさっぱりとした味付けに。じゃがいもの旬を迎える秋冬の時期は、コクが強くてややこってりめの味付けにしています。こうした味の感じ方については、製造委託先にある膨大な資料やデータに基づいてはいますが、
「(桑原)売上も伸びていますし、お客さまの支持も得ていると感じます!」

シンプルな食材でつくる、素材の味を楽しめるフリーフロムのポテトサラダ。その点ではしっかりとしたベースができています。
「(桑原)ベースの部分は変えずに、その中でどこまでおいしくしていけるかを追求しています!

地域によっても好みの味がある!?

味付けが変わるのは、季節だけではありません。
「(桑原)東北や九州は、本州・中国四国とは味付けを変えています」

たとえば、東北は、甘みが強めて、色もやや黄色みが強め。
「(桑原)もちろん添加物や原材料、成分の使用に配慮して調整していますよ!」

皮むきの手作業は省けない。では、どう価格を抑えるか

じゃがいもの品種によって皮むきの手間が減る!?

物価高の影響はポテトサラダにも…。お客さまがお求めやすい価格を維持するために主に行っているのは、省人化や省力化です。
「(桑原)味付けやおいしさに関する部分は変えられないので、それ以外のところで努力しているんです」

工場では皮付きのじゃがいもを仕入れるので、皮むきは一つ一つ手作業で行っています。この作業自体を省くことはできないので、じゃがいも選びでひと工夫。
「(桑原)皮むきの手間を減らすために、芽が出にくい品種や、小玉になりにくい品種を選んでいます」

ほかにも、盛り付けを機械で行うなど、価格を抑えるための取り組みを行っています。こうした目に見えにくい小さな取り組みの数々がトップバリュならではの品質を支えています。

桑原の原動力になっているのは、「おいしい」「大容量をつくってほしい」というお客さまの声。次なる「おいしい」の声のために、トップバリュだからこそできる取り組みを引き続き行っていきます。

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