エンディングに待っている、エコで楽しい新体験【ドレッシング】

登場人物

ドレッシング

国産野菜にこだわったドレッシング。今回の冒険で、「スポッとecoボトル」という最強アイテムを手に入れた。

商品開発本部グロサリー商品部：野畑（以下、ノバタ）

ドレッシングを担当する前は、サラダは何もかけずに食べる派だったが、いまでは冷蔵庫に40本ものドレッシングが並ぶという勇者（試作品や他メーカー品も含む）。

国内プライベートブランド初！
ドレッシング容器の常識を変えた、一年におよぶ冒険

ドレッシングをおいしくすることはもちろんのこと、今回はもうひとつの重要なミッションがあった。それは、容器のリサイクル！ 食用植物油脂が含まれているドレッシングのペットボトル容器は、普通ならリサイクルできない。その常識を変えようという、壮大な冒険譚である。

ドレッシング

完成したぼくたちの容器は「スポッとecoボトル」っていうんだ。容器全体が二重構造になっているのがポイントだよ！残りの量が少なくなったら、内側の容器をスポッと抜き出せる。だから最後まで使えるんだ。外側の容器はプラスチックとしてリサイクルできる。ドレッシングのペットボトルとしては国内プライベートブランド初の取り組みで、完成までに1年もかかったよ。

ドレッシング

使い終わったら分別してね。詳しくはパッケージにも書いてあるよ。

まずは容器メーカーの汎用ボトルをトップバリュ仕様へと調整する必要がある。

通常のドレッシングの注ぎ口といえば、使いはじめに蓋を回してカチッと取れる専用のキャップ。今回求めているのは、それにプラスして注ぎ口に太い部分とちょっと細い部分がある独特の形だ。調整は、難航した…。

ノバタ

容器の型は新たに作らなければなりません。ただし、既存の工場の製造ラインを使えるようにしなければならず、容器の形状は、大幅に変えることはできません。なので、直径は0.1ミリ単位で調整しました。

プラ削減もミッションのひとつ！

さらにこの容器、二重構造にしたにもかかわらず、容量はキープしたまま、プラスチックを11％も削減している（キャップ部分を除く外側の容器）。

ドレッシング

容器は前よりも薄くなったよ。それと、首を長くしたり、肩を下げたりと変えてみたんだ。内側の容器を抜き出しやすくするためにね。手で持つ部分のくびれも小さく調整して、全体としてポッチャリとした印象になったけど、なかなかチャーミングでしょ！？

容器ができあがると、次は充填のテストが待ち受けていた。

初の二重構造容器ということもあり、試練の連続であった。開封時にキャップ全体が外れてしまったり、内側容器を引き抜くとキャップごと外れてしまったり。調整すると逆にキャップが回らなくなったり、内側の容器が固くて出てこなかったり…。なんとか形はできたら今度は、容器に巻くパッケージのフィルムがうまく巻けなかったり。なかなか手強い…。

ノバタ

本当に何度も何度も、調整、調整、調整。もうできないんじゃないかと思ったことは何回もありました。商品が完成したときには、工場のみなさんと万歳しました！

ドレッシング容器がレベルアップ！苦労に苦労を重ねてできあがった容器は、ドレッシング容器としては、まったく新しいものとなった。

ドレッシング容器の夜明けぜよ！

ドレッシング容器の革命とも言える商品となったが、販売価格は同シリーズのドレッシングと同じ価格。しかも、容器のしくみは他メーカーにも広く提供される。

ノバタ

たしかに容器のコストは上がったのですが、流通量が増えればそのコストは下がります。トップバリュのドレッシング容器がすべて「スポッとecoボトル」になると、150トン以上のプラスチックがリサイクルできることになります。
トップバリュだけでもこれだけの効果があるので、日本全体でやればもっと効果が大きくなる。世の中、変わりますね。他メーカーもこの容器を使えるので、どんどん取り組んでほしいですね。